山田学写真展「SHADOW]展 はじまりました

写真は光によってもたらされる造形ですが、
影があるからこそ、そこにある光がまた立ち上がってくるのだということに、
あらためて気づかされます。

銀塩モノクロプリントの美しさも、デジタル主流になっていく時代だからこそ、
ますます貴重なものに感じられます。




[SHADOW]


「現在、過去、未来のあらゆる宗教よりも、太陽の下を歩く人間の影のほうが多くの謎に包
まれている。」デ・キリコ

人は意識する・しないに関わらず光と影の中に生きている。
人は過去・現在・未来という時間の流れの中に生きているとは余り意識して
いない。人は意志をもって行動するが、ひと時も離れずにいる影は意志を持って
いない。そんな自在に形を変えられる不思議な『影』に心惹かれ追ってみた。
光を主体とし影を客体として撮った写真に影は時に写真家の意思とは無関係に
記録され、思い掛けない効果をもたらし、強い存在感を放つことがある。
しかし、影を主体とし、光を客体として撮った写真からは、実体のない虚像の影
であり、陰であり、闇であり、過去である。その影は物理的な現象を指すばかり
でなく、心理的な現象まで感じさせる。
例えば、現実と非現実、日常と非日常、存在と不在、過去と未来、といった領域
の間に影は存在するように・・・・・・
 そんな事を感じながら撮った「SHADOW」をテーマにした写真そのものが
過去という影である・・・・・・


山田 学

(日本写真芸術学会会員)

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山田 学 プロフィール


  1948年  藤枝市生れ。

  1996年  日写連静岡県本部主催撮影会・・・特選

  1999年  日本フォトコンテスト誌・・年度賞4位

  1999年  日写連静岡県本部主催撮影会・・・推薦

  2000年  MASKY会創設(川津英夫プロ+年度賞上位5名)

  2003年  日本写真芸術学会会員

  2004年1月 個展【職人さん】を県美内県民ギャラリーにて開催

  2004年4月 【祭りと子供】ミニ写真展を喫茶“草珠”にて開催

  2005年1月 山田 学・須藤 萌子『神々が住む』二人展を柳屋ギャラリーにて開催

  2005年12月 【職人さん】写真展を県立産業大学内ギャラリーにて開催

  2006年10月 個展【LOCAL線岳南鉄道】をLittle Gallery1808(山梨県)にて開催

  2007年6月 【LOCAL線・岳南鉄道】を柳屋ギャラリーにて開催

  2008年6月 【新野の盆】を柳屋ギャラリーにて開催

  2008年8月 【新野の盆】を農村文化伝承センター(阿南町新野)にて開催

  2009年10月 【1/4秒の世界】を柳屋ギャラリーにて開催

  2011年7月 【マスキー写真展】をアートスペースワン(名古屋市)にて開催

  2012年8月 【SHADOW】をLittle Gallery1808(山梨県)にて開催